軟骨の約80%は水分
軟骨は約80%が水分でできていて、その名前からもわかるように、やわらかい骨です。しかし、意外にも強度はあります。やわらかさと強さを兼ね備えていることが、関節を動かすための重要な条件なのです。
水分のほかに軟骨を構成する成分は、コラーゲンが約15%、プロテオグリカンと呼ばれる物質が約2%、そしてタンパク質、ビタミン、ミネラルです。
軟骨の組織を顕微鏡でのぞいてみると、網状になったコラーゲンの線維が上下の方向に走り、縦横にブラシ状の枝をたくさん持ったプロテオグリカンが走っていることがわかります。コラーゲン線維のすき間には、プロテオグリカンを取り巻くゼリー状の水分と、軟骨細胞と呼ばれるものがあります。
軟骨細胞は、軟骨の成分であるコラーゲンやプロテオグリカンを一定に保つための製造工場のような役割を担っていて、コラーゲンやプロテオグリカンが不足すると新たにつくり出して、軟骨に負担がかかるのをやわらげているのです。
血管新生抑制因子とは?
軟骨の一番の特徴は血管やリンパ管、神経がないことです。これは軟骨に血管がつくられることを抑える物質があるためで、この物質は「血管新生抑制因子」と呼ばれています。
ひょっとすると、血管やリンパ管がないにもかかわらず、軟骨の組織に栄養や酸素が届けられていることを不思議に思う方もいるかもしれませんが、これは「スポンジ効果」によるものです。
水のしみ込んだスポンジを思い出してみてください。スポンジをギュッとしぼると水がにじみ出てきますね。これと同じように、何らかの圧力が加わることで、軟骨と骨の継ぎ目から軟骨膜を通して栄養と酸素がにじみ出し、軟骨組織の中へと浸出するのです。
運動が欠かせないのはなぜ?
「健康でいるためには運動が欠かせない」と言われていますが、これは運動によってスポンジ効果が高まるという意味合いもあります。運動すると身体に重力がかかり、軟骨にも圧力が加わります。スポンジに圧力が加わるのと同じことが、軟骨にももたらされている、そうイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。
スポンジ効果が高まって軟骨の組織に栄養や酸素がしっかり届けられれば、コラーゲンの新陳代謝も活発になりますが、一般的には年齢を重ねるにつれ、コラーゲンの新陳代謝は衰えていきます。
また、若いときには普通の食事をしていても、軟骨などに含まれるコンドロイチンは体内でじゅうぶんにつくられますが、40歳を超えるころになると、コンドロイチンをつくる軟骨細胞の働きも衰えていきます。
加齢の影響をもっとも受けやすいのが軟骨
加齢の影響をもっとも受けやすいのが軟骨なのです。とくに膝関節など、体重の負荷がかかりやすい場所ではすり減り方も激しく、高齢になると病気でなくても膝が痛むという方もいらっしゃいます。
老化による変形性関節症などは軟骨の変化から始まることも多く、関節リウマチになると、軟骨の破壊が起こります。
軟骨などに含まれるコンドロイチンの新陳代謝はコラーゲンの新陳代謝によって支えられているので、いかにコラーゲンが大切な役割を果たしているかをおわかりいただけると思います。
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